えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
 囁かれたその言葉に体が反応し、快感が一気に弾ける。
 ビクビクと体を震わせた私を見てくすりと笑った。

「言葉だけで達したんだ。可愛い……、想像した?」
「ッ、あ、ぁあ……っ」
「薬なんか関係なく、ルチアの意思で僕の部屋に来るんだよ」
「ぁ、……ん」

 お臍の下をジルの手のひらがなぞり、軽く押す。
 そこまで届くことを想像させるようなその刺激に、敏感な体がまた熱くなった。

「あっ、あん」
「指だけでもこんなに音を溢れさせてるんだ」
「やぁあ……」

 ぬぷ、と指がナカに挿入られ、ゆっくりと擦られる。
 淫靡な水音が部屋に響き、耳からも快感を貪った。

“ジルので擦られたらどうなっちゃうの”

 想像させるような言葉を囁きながら強く擦られると、もう何度目かわからない絶頂へと誘われる。

「見て? 僕の手がルチアのでびちゃびちゃだよ」
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