えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
 くすくすと弧を描く唇でそんなことを言ったジルが、私ので濡れた指を掲げ、見せつけるように舐めあげる。

「や、だめ、そんなこと……」
「どうして? あぁ、直接舐めて欲しかったのかな」
「ちがっ、――あぁッ」

 そのまま蜜壺へと舌を挿れ、浅いところを刺激された。

 くちゅりと音を立てながら指も挿入し、浅いところと深いところを同時に刺激されたと思ったら、蜜壺のすぐ上にある愛芽にちゅっとジルが口付け――

“……ぁ”

 ハッとした時にはもう遅く、カリッと歯が立てられる。

「ひ、ぁぁああっ!」

 刺激が足先から頭まで一気に巡り、穿つように体がしなった。
 ビクビクと痙攣しながら足の指がシーツを掴み、とめどなく押し寄せる快感の波になんとか耐える。

 だがそんな私を嘲笑うかのようにぢゅるりと愛芽を吸ったジルが、彼の舌でグリグリと押し潰し強く弾いた。

「あ、あぁんっ、あぁあ!」

 訳がわからず視界に星が舞い、ぷしっと何かが吹き出す感覚に愕然とする。

「凄いな、潮が噴けるなんて」
「あ、は……っ、んん……、やだ、私……漏らし……?」
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