えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
 その舌に必死に吸いついていると、ふわりと頭が撫でられた。

 その手が優しくて、堪らない。
 もっと撫でて欲しくて、もっと彼に甘えたくてジルの背中に腕を回して抱き締めると、それを合図にジルがばちゅんと腰を再び動かし始めた。

 奥まで貫かれ、グリグリともっと先まで抉じ開けるように腰が打ち付けられると、その度に私の視界の奥に星が散る。

“ダメ、これ、きもちい……!”

 下りてきた子宮口の入り口まで彼のモノが捩じ込まれると、自然と腰が浮いてしまう。

 貪られている。
 その感覚が、それだけ求められていることが私の心を震わせた。 

「んっ、ね、ジル……もっとキスして? 口付けながらイきたいの」
「あぁ、ルチア。愛してる……!」

 彼の体にすがり付くように抱きつきそう懇願すると、先ほどとは違い激しく口付けられる。

 酸素が足りず、苦しいほどの口付けに溺れそうになりながら必死に彼にしがみつくと、一際奥を彼のモノで突き上げられる。

 そのまま彼のモノがナカでビュクリと震えたと同時に私の視界も白く弾け、促されるかのように絶頂へと誘われた。
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