えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
じわりとナカで熱いものが広がり、幸福感が私を包む。
彼の温かい体に安心感を覚えながら、私は意識を手放したのだった。
◇◇◇
「ん、んぅ……?」
どれくらい時間がたったのだろうか。
“確かジルの部屋へと来たのがまだ明るい時間だったから……”
もぞもぞとベッドの中で動きながら、中々開かない目を開けようと顔をあげると瞼越しに眩しいことに気付き一気に覚醒する。
「うそっ、朝!?」
焦って目を開こうとするが、強烈な光でなかなか開かない。
「……!? まぶっ、まぶしっ!?」
「あ、ルチア起きたんだ。体はどう? 痛いところはないかな」
「ジル? 体は痛くないけど目がっ、眩しくてっ」
「あぁ、ごめんね。興奮して発光してたみたいだ」
「そうだったのね、なんだ、ジルの加護かぁ」
まだ朝じゃなかったのね、なんて呑気に考え――
「加護!!?」
――ガバリと勢いよく体を起こす。
愕然としながら部屋を見渡すと外は暗く、さっきの目が開けられないほどの光はやはりジルの光の加護によるもののようだった。
「ジルの加護、戻って……きたの?」
彼の温かい体に安心感を覚えながら、私は意識を手放したのだった。
◇◇◇
「ん、んぅ……?」
どれくらい時間がたったのだろうか。
“確かジルの部屋へと来たのがまだ明るい時間だったから……”
もぞもぞとベッドの中で動きながら、中々開かない目を開けようと顔をあげると瞼越しに眩しいことに気付き一気に覚醒する。
「うそっ、朝!?」
焦って目を開こうとするが、強烈な光でなかなか開かない。
「……!? まぶっ、まぶしっ!?」
「あ、ルチア起きたんだ。体はどう? 痛いところはないかな」
「ジル? 体は痛くないけど目がっ、眩しくてっ」
「あぁ、ごめんね。興奮して発光してたみたいだ」
「そうだったのね、なんだ、ジルの加護かぁ」
まだ朝じゃなかったのね、なんて呑気に考え――
「加護!!?」
――ガバリと勢いよく体を起こす。
愕然としながら部屋を見渡すと外は暗く、さっきの目が開けられないほどの光はやはりジルの光の加護によるもののようだった。
「ジルの加護、戻って……きたの?」