えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
“一夜限りと、これは人命救助なのだと言って忘れさせる方が都合がいいはずなのに”


 流石、王家の盾と呼ばれるコンタリーニ家と言うべきなのだろうか。

 溺れそうになるほどの快感に身を委ね、私はじっと彼の赤褐色の瞳を見つめていたのだった。
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