えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
 ばふんと彼の胸板に抱きつくように彼へと体を寄せると優しく頭が撫でられる。

“眠気、去ったと思ったのだけれど”

 その手があまりにも優しく穏やかだったから。
 結局私は微睡むままに眠りに落ちたのだった。

 

 ――きっと、人生は願い通りに進むことなんてないのだろう。
 けれど、今だけは。

“貴方と共に”

 この時間と、そして貴方を大事にしたい。
 そう心から願ったのだった。
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