過去夢の少女
自分の恥ずかしい写真を不特定多数の人に見られるのとクラスメートひとりを罵倒すること、どっちが簡単にできるのか、考えなくてもわかるはずだ。

河村結夏がゴクリと唾を飲み込んだ。
「じゃ、また明日ね。学校休むとか、ナシだから」

私は写真をスマホに表示させたまま、ヒラヒラと手をふって恵と共にその場を後にしたのだった。
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