過去夢の少女
新しい夢
私達が想像していたとおり、河村結夏と3人組は一週間の謹慎処分となった。

彼女たちの方は納得せぐにさんざん文句を言っていたようだけれど、壊されたものをすべて河村結夏が弁償するという話になって、落ち着いたみたいだ。

「なんだか暇だねぇ」
派手グループも河村結夏もいないA組の教室は想像以上に平和だった。

毎朝登校してきても特別やることがないから、私も恵もダラダラと過ごしている。

「本当にね。でも、こういうのが普通だよね」
私の言葉に恵が頬を膨らませた。

「普通ってつまんないんだね」

「最近はまた夢を見なくなったし、しばらくは大人しくなってもいいかもしれないよね」
「えぇ? まだまだこれからでしょう?」

「それはわかってるよ。なにも復讐をやめるなんて言ってない。ただ、私もそろそろバイトとかちゃんと考えたいしね?」

河村結夏が教室からいなくなったことでいくらか冷静に考えることができるようになっていた。
< 152 / 186 >

この作品をシェア

pagetop