過去夢の少女
お母さんはそう言ってあまり出さないような声で笑った。
それは若々しくてはつらつとした笑い声で、驚いて箸を止めた。

マジマジとお母さんを見つめると、なんとなく肌ツヤがいいような気もする。
もしかして彼氏でもできたのかな?

「人の顔をジロジロ見て、どうしたの?」
そう聞かれて私は慌てて左右に首を振り「なんでもない」と、夕飯の続きを食べ始めたんのだった。
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