過去夢の少女
悶々とした気持ちで洗濯物を干し終えてキッチンへ向かうと、お母さんが朝ごはんを準備してくれているところだった。
私はフライパンで程よく焼かれた目玉焼きをお皿に移してテーブルへ運ぶ。
「ねぇ、お母さんの高校時代ってどんなだった?」
食卓を囲みながら何気なく質問をする。
自分が高校に入学したばかりだから、こういう質問をしても違和感はないはずだ。
「そうねぇ……別に、普通の高校生だったわよ」
あっけない返事になんだか拍子抜けしてしまう。
「普通って? 友達と遊びに行ったこととか、制服が可愛かったとか、なにもないの?」
「制服は可愛かったわよ。セーラー服で、赤いリボンがついてて」
その言葉に口の中の食べ物をゴクリと飲み下す。
セーラー服に赤いリボンは、私は今朝夢で見た通りのものだったからだ。
「1年生の時は何組だったの?」
「そういえば、お母さんもA組だったわね。今まで忘れてたけど」
少しだけ懐かしそうな表情が浮かんだけれど、それはすぐに消えてしまった。
「お弁当は来週からよね?」
私はフライパンで程よく焼かれた目玉焼きをお皿に移してテーブルへ運ぶ。
「ねぇ、お母さんの高校時代ってどんなだった?」
食卓を囲みながら何気なく質問をする。
自分が高校に入学したばかりだから、こういう質問をしても違和感はないはずだ。
「そうねぇ……別に、普通の高校生だったわよ」
あっけない返事になんだか拍子抜けしてしまう。
「普通って? 友達と遊びに行ったこととか、制服が可愛かったとか、なにもないの?」
「制服は可愛かったわよ。セーラー服で、赤いリボンがついてて」
その言葉に口の中の食べ物をゴクリと飲み下す。
セーラー服に赤いリボンは、私は今朝夢で見た通りのものだったからだ。
「1年生の時は何組だったの?」
「そういえば、お母さんもA組だったわね。今まで忘れてたけど」
少しだけ懐かしそうな表情が浮かんだけれど、それはすぐに消えてしまった。
「お弁当は来週からよね?」