過去夢の少女
「夢の中では靴がどこにあるのかわからないままだったよ」
昇降口までやってきて、私は恵にそう言った。
結局あのあと靴が見つかったのかどうかもわからない。
「それなら適当でいっか」
恵はそういうと河村結夏の白い運動靴を手に持つと、キョロキョロと周囲を確認した。
そして目につけたのは廊下にあるトイレだった。
「男子トイレの掃除道具入れにでも入れておこうよ」
クスクス笑いながら男子トイレのドアをそっと開ける。
今は誰も使用していないようで、素早く中へ入った恵が一番奥の掃除道具入れを開けて、その中に靴を投げ込んだ。
廊下へと駆け戻ってきた恵を見てホッと胸をなでおろす。
こんな場面、誰かに見られたら大変だ。
冷や汗が出てしまった。
「早く教室に戻ろう」
私は恵を促して早足で教室へと向かったのだった。
昇降口までやってきて、私は恵にそう言った。
結局あのあと靴が見つかったのかどうかもわからない。
「それなら適当でいっか」
恵はそういうと河村結夏の白い運動靴を手に持つと、キョロキョロと周囲を確認した。
そして目につけたのは廊下にあるトイレだった。
「男子トイレの掃除道具入れにでも入れておこうよ」
クスクス笑いながら男子トイレのドアをそっと開ける。
今は誰も使用していないようで、素早く中へ入った恵が一番奥の掃除道具入れを開けて、その中に靴を投げ込んだ。
廊下へと駆け戻ってきた恵を見てホッと胸をなでおろす。
こんな場面、誰かに見られたら大変だ。
冷や汗が出てしまった。
「早く教室に戻ろう」
私は恵を促して早足で教室へと向かったのだった。