過去夢の少女
☆☆☆
今日の夢も最悪だった。
毎日毎日教室内で繰り返されるイジメに耐えかねて、ついに嘔吐していた。
思い出すだけで胸が痛くて仕方ない。
お母さんはどうしてあんな仕打ちを受けなければならなかったのか、河村浩司に直接問いただしたい気持ちだ。
そんな気持ちをひた隠しにしてお母さんとふたりで朝食を取って、早めに家を出た。
「今日も夢を見たんだよね?」
公園で恵と合流して、私はすぐに夢の内容をメモしたスマホを見せた。
恵はそれを読む内にどんどん険しい表情になっていく。
「本当にヒドイね。心が悲鳴を上げてると、食べることも眠ることもままならなくなってくるんだよ。絵梨のお母さんは、そういう状況だったんだね」
恵はまるで自分のことのように遠くを見つめていった。
「恵も、こういう風になったことがある?」
直接こういう質問をするのは初めてだったから少し抵抗があったけれど、恵はすぐに頷いてくれた。
「あったよ。私は学校じゃ吐いてないけど、学校に行こうと思ったら気持ち悪くなってた」
「そうなんだ……」
今日の夢も最悪だった。
毎日毎日教室内で繰り返されるイジメに耐えかねて、ついに嘔吐していた。
思い出すだけで胸が痛くて仕方ない。
お母さんはどうしてあんな仕打ちを受けなければならなかったのか、河村浩司に直接問いただしたい気持ちだ。
そんな気持ちをひた隠しにしてお母さんとふたりで朝食を取って、早めに家を出た。
「今日も夢を見たんだよね?」
公園で恵と合流して、私はすぐに夢の内容をメモしたスマホを見せた。
恵はそれを読む内にどんどん険しい表情になっていく。
「本当にヒドイね。心が悲鳴を上げてると、食べることも眠ることもままならなくなってくるんだよ。絵梨のお母さんは、そういう状況だったんだね」
恵はまるで自分のことのように遠くを見つめていった。
「恵も、こういう風になったことがある?」
直接こういう質問をするのは初めてだったから少し抵抗があったけれど、恵はすぐに頷いてくれた。
「あったよ。私は学校じゃ吐いてないけど、学校に行こうと思ったら気持ち悪くなってた」
「そうなんだ……」