花冠の聖女は王子に愛を歌う
「道理で人並外れて歌が上手なわけですわ。なんといっても女神マナリスの加護を受けているのですから、ただの人間が敵うわけありませんでしたわね。ウィルフレッド様もお可哀想に。ライバルが卑怯な手段を使わなければ、聖女を娶ることができましたのにね。いえ、ウィルフレッド様には残念な結果になりましたが、イスカ様にとってはそれで良かったのかしら? リナリアがウィルフレッド様の妻になっては困りますものね」
「……まあな」
エルザに視線を投げられ、イスカは頷いた。
「あらあら」
エルザは赤面しているリナリアを見て笑い、向かいのソファに座った。
ヴィネッタとイザークもリナリアに祝福の言葉を言ってからエルザの隣に座り、リナリアとイスカもソファに腰を下ろした。
「その光り輝く立方体は何ですか?」
エルザがテーブルの中央に置いた立方体が気になって、リナリアは尋ねた。
立方体は相変わらず金色に光り輝いている。
「……まあな」
エルザに視線を投げられ、イスカは頷いた。
「あらあら」
エルザは赤面しているリナリアを見て笑い、向かいのソファに座った。
ヴィネッタとイザークもリナリアに祝福の言葉を言ってからエルザの隣に座り、リナリアとイスカもソファに腰を下ろした。
「その光り輝く立方体は何ですか?」
エルザがテーブルの中央に置いた立方体が気になって、リナリアは尋ねた。
立方体は相変わらず金色に光り輝いている。