花冠の聖女は王子に愛を歌う
「どうしたの、ぼうっとして。このガーデンパーティーは《光の樹》の成長を祝って開かれたもの。言わばあなたが主役なのだから、しっかりしないと駄目よ?」
優しく微笑むデイジーは袖と襟と裾に金色の刺繍された紺碧色のドレスを纏っていた。
日差しを浴びて煌めく蜂蜜色の髪にはドレスと同色のリボン。
リナリアもまた淡黄色のドレスで着飾っていたが、デイジーの輝きとは比べるべくもない。
ガーデンパーティーに集まった貴族たちはデイジーに熱い視線を注いでいる。
中庭の隅で待機している宮廷楽団も給仕もみんなデイジーを気にしていた。
デイジーはリナリアが主役だと言ったが、会場にいる者たちの心を鷲掴みにしているのはデイジーだ。
思えば、妃選考会の会場でも、デイジーはその美貌と魅惑の微笑みで数多の歌姫たちを虜にしていた。
「……ええ。そうですね」
曖昧に微笑み返し、リナリアは近づいてきた給仕から酒杯を受け取った。
酒杯に注がれているのは葡萄酒だ。同じようにデイジーも酒杯を受け取る。
少しして、テオドシウスが会場の真ん中に立った。
がやがやとしていた会場が、しんと静まり返る。
優しく微笑むデイジーは袖と襟と裾に金色の刺繍された紺碧色のドレスを纏っていた。
日差しを浴びて煌めく蜂蜜色の髪にはドレスと同色のリボン。
リナリアもまた淡黄色のドレスで着飾っていたが、デイジーの輝きとは比べるべくもない。
ガーデンパーティーに集まった貴族たちはデイジーに熱い視線を注いでいる。
中庭の隅で待機している宮廷楽団も給仕もみんなデイジーを気にしていた。
デイジーはリナリアが主役だと言ったが、会場にいる者たちの心を鷲掴みにしているのはデイジーだ。
思えば、妃選考会の会場でも、デイジーはその美貌と魅惑の微笑みで数多の歌姫たちを虜にしていた。
「……ええ。そうですね」
曖昧に微笑み返し、リナリアは近づいてきた給仕から酒杯を受け取った。
酒杯に注がれているのは葡萄酒だ。同じようにデイジーも酒杯を受け取る。
少しして、テオドシウスが会場の真ん中に立った。
がやがやとしていた会場が、しんと静まり返る。