花冠の聖女は王子に愛を歌う
建国祭
王宮全体が建国祭の準備に追われ、慌ただしく日々は過ぎていった。
そしていよいよ、建国祭当日。
救国の聖女としてお披露目される予定のリナリアは侍女に囲まれ、朝から一時間以上もかけて身支度を整えた。
その身に纏うのはオーダーメイドで作られたドレス。
まさに職人芸としか言いようのない、独特な意匠の細やかな刺繍。光沢のある生地に散りばめられた小さな宝石たち。瞳に合わせた緑と白を基調としたドレスは本当に自分が着ていていいのかと不安になるほど豪華だ。
首元と耳元はダイヤモンドで飾った。
髪は両側を編み込んで後ろで流し、希少なピンクダイヤモンドが輝く華やかなヘッドドレスをつけ、さらに上から純白のヴェールを被った。
侍女たちは美しく生まれ変わったリナリアを見て褒めそやしてくれた。
廊下で待っていたセレンもウィルフレッドも口を揃えて綺麗だと言ってくれた。
そしていよいよ、建国祭当日。
救国の聖女としてお披露目される予定のリナリアは侍女に囲まれ、朝から一時間以上もかけて身支度を整えた。
その身に纏うのはオーダーメイドで作られたドレス。
まさに職人芸としか言いようのない、独特な意匠の細やかな刺繍。光沢のある生地に散りばめられた小さな宝石たち。瞳に合わせた緑と白を基調としたドレスは本当に自分が着ていていいのかと不安になるほど豪華だ。
首元と耳元はダイヤモンドで飾った。
髪は両側を編み込んで後ろで流し、希少なピンクダイヤモンドが輝く華やかなヘッドドレスをつけ、さらに上から純白のヴェールを被った。
侍女たちは美しく生まれ変わったリナリアを見て褒めそやしてくれた。
廊下で待っていたセレンもウィルフレッドも口を揃えて綺麗だと言ってくれた。