花冠の聖女は王子に愛を歌う
「私、イスカ様の呪いが解けたら、たくさんお話ししたいです。訊きたいことも、言いたいことも、たくさんあります」
イスカの青い目を見つめて微笑むと、イスカは頷いた。
イスカもリナリアと話したいらしい。リナリアの胸はほんのりと温かくなった。
「……あ。あの、人に戻っても、できれば不敬罪で処刑は……しないでくださると嬉しいです」
イスカはまた頷いた。
「良かった。ありがとうございます」
頭を下げると、イスカはお礼を言われるようなことじゃない、とでもいうように、首を振った。
「ふふ。イスカ様の呪いが解けるの、楽しみですね。あ、でも、呪いが解けたらこのふわふわの身体ともお別れですね……ふわふわ……」
名残惜しくなり、リナリアはイスカの頭のてっぺんから足のつま先までを眺めた。
(イスカ様は王子で、本来なら私が気軽に触れて良いお方ではないのだけれど……)
でも、触りたい。リナリアはすでに極上の触り心地を知ってしまっているのだ。
覚悟を決めるような一拍の間を置いて、イスカはくい、と右前足で自分を示した。
「ありがとうございますっ!!」
リナリアは狂喜してイスカを撫で回し、そのふわふわの身体を堪能したのだった。
イスカの青い目を見つめて微笑むと、イスカは頷いた。
イスカもリナリアと話したいらしい。リナリアの胸はほんのりと温かくなった。
「……あ。あの、人に戻っても、できれば不敬罪で処刑は……しないでくださると嬉しいです」
イスカはまた頷いた。
「良かった。ありがとうございます」
頭を下げると、イスカはお礼を言われるようなことじゃない、とでもいうように、首を振った。
「ふふ。イスカ様の呪いが解けるの、楽しみですね。あ、でも、呪いが解けたらこのふわふわの身体ともお別れですね……ふわふわ……」
名残惜しくなり、リナリアはイスカの頭のてっぺんから足のつま先までを眺めた。
(イスカ様は王子で、本来なら私が気軽に触れて良いお方ではないのだけれど……)
でも、触りたい。リナリアはすでに極上の触り心地を知ってしまっているのだ。
覚悟を決めるような一拍の間を置いて、イスカはくい、と右前足で自分を示した。
「ありがとうございますっ!!」
リナリアは狂喜してイスカを撫で回し、そのふわふわの身体を堪能したのだった。