総長様は溺愛も暴走する
急転
* * *
悠くんがユートくんだと知って、私はウキウキとした気分で目覚めた。
今日、会ったらなんて話そう…?
久しぶりに会えたんだから、いっぱい話したいことがある。
鼻歌を歌いながら朝ご飯を作って、ホクホクと美味しそうな湯気を立てるココアを飲む。
「行ってきます!」
ドアを開けて外に出ると、私の心とは反対に、どこか不安になりそうな曇り空。
だけど私はそんなことお構い無しに、悠くんと会うのを楽しみに歩みを進めた。
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