総長様は溺愛も暴走する
「こーら、赤星。そんなに威圧しないの。先生には伝えておくよ。それじゃあバイバイ、赤星。」
ニコニコと手を振る悠くんと、気にも止めずに立ち去っていく赤星さん。
2人の関係性がイマイチつかめないな…。
「長話してたら、もう時間だね…。あ、初歌ちゃん、そろそろ次の授業だよ」
「うん…!ありがとう、悠くん!」
「どういたしまして。いつでも頼ってね、初歌ちゃん」
2人で笑顔を交わすと、私は黒板の先生の方を向いて座り直した。
* * *