総長様は溺愛も暴走する
不良のお話
赤星さんが帰ってしまって、悠くんは先生のところに報告?しに行った。
「赤星にはよくあることだから、初歌ちゃんも気にしないで」
って言っていたけれど、それもそれでどうなんだろう…。
「ふぅ〜。やっぱり、久しぶりの学校は疲れるね。肩こりがする。」
「ゆ、悠くんでも学校が疲れるって思うんだ…!」
悠くんみたいな人たちはそんなこと思わないと思っていたから、少し意外だ。
「別に僕も、学校が好きなわけじゃないからね。」
「えっ、そうなの…!」
私の反応がよっぽど不思議だったのか、悠くんは綺麗な目を細めてクスクスと笑う。