総長様は溺愛も暴走する
公園は、私が思っていたよりも大きかった。
だけど周りが森に囲まれていて、中は薄暗くてよく見えない。
まるで、おばけが出てきそう…。
木陰に足を踏み入れると、汗を書いていた体が急に冷えて鳥肌が立つ。
おどろおどろしい雰囲気に負けそうになる。
でも、ここで怯んでたら、最近頑張って作ってきた勇気が無駄になってしまいそうで、怖い。
私は森の中にしっかりと足を踏み入れ、もう一度走り出した。
無我夢中に走りながらも、人の気配がする方へと進む。
すると、少し開けた広場に出た。
わっ…人がいる…。