総長様は溺愛も暴走する



「しかもよりによって、最近伸びてきてる浪花と朱華の日本一決定戦とも言っていいほどの戦い。そしてその結果はなぁなぁで終わり。初歌、あんたなにか関わっているわよね?」

「え、えっと…」




お姉ちゃんの追求に思わずしどろもどろになる。

お姉ちゃんだし、隠さなくてもいいんだろうけど……。


2人を見ると、なんとも言い表し難い顔をしていた。




「まぁ、初歌は巻き込まれたか、知り合いが心配で追っかけちゃったんでしょ」

「う、うん。心配で…」

「優しいのはあんたの良いところだけど、やりすぎないようにね。私が知ってどれだけ心配したか!無事で良かったわ。さすが私の自慢の妹。」




お姉ちゃんは誇らしそうに笑って、私をもう一度抱きしめてくれる。


私はお姉ちゃんのこの言葉が何よりも嬉しかった。

ずっと憧れてきたお姉ちゃんに、「自慢の妹」と呼んでもらえたことが。


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