総長様は溺愛も暴走する


お淑やかでとっても綺麗なお姉ちゃんと暴走族、日本統一という単語が結びつかなくて、私は首を傾げる。




「俺達の1代前の暴走族はほとんど姐さんのところに吸収されていってたからな。見てるだけで恐ろしかった」

「うん。あれは恐怖を感じるよね」




悠くんと紅蓮くんは少し恐ろしそうに腕をさすっている。

お姉ちゃんって…そんなすごい人だったの…?




「まぁ、もう引退したから関係ないわ。あと、悠と紅蓮?初歌に手出ししてないわよね?」




手出しはされてないから大丈夫、と伝えようとすると、紅蓮くんが悠くんを押しのけてお姉ちゃんを見る。





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