総長様は溺愛も暴走する
「師匠」
「なぁに?」
「妹さんを俺にください」
「「え⁉」」
私と悠くんの声が重なる。
ちょ、ちょっと、それって…!
たしかに昨日告白されたことが頭の中に浮かんできて、私の顔はかぁっと赤くなる。
お姉ちゃんはニコニコと笑いながら紅蓮くんと私、そして悠くんをを見ていた。
「…初歌が心から好きだと思った人は認めてあげるわ。だから今は初歌は私の子だから」
「もう…!紅蓮くん、お姉ちゃんも!」