総長様は溺愛も暴走する




そう返答すると、興味がないみたいにふいってそっぽをむいて、傍らに手をおいて立ち上がろうとした。


だけど、いつまで経っても立ち上がる素振りがない。




ま、まさか…




赤星さんは頑張って立ち上がろうとするけど、そのたびに体に力が入らないのか、ガクッと崩折れてしまう。




「っ…」




恥ずかしいのか、私から顔をそらす赤星さん。

な、なんだか申し訳ないな…。




「あ、あの…」



流石に放っておけない、そう思って恐る恐る赤星さんに声を掛ける。


< 37 / 107 >

この作品をシェア

pagetop