総長様は溺愛も暴走する
そう返答すると、興味がないみたいにふいってそっぽをむいて、傍らに手をおいて立ち上がろうとした。
だけど、いつまで経っても立ち上がる素振りがない。
ま、まさか…
赤星さんは頑張って立ち上がろうとするけど、そのたびに体に力が入らないのか、ガクッと崩折れてしまう。
「っ…」
恥ずかしいのか、私から顔をそらす赤星さん。
な、なんだか申し訳ないな…。
「あ、あの…」
流石に放っておけない、そう思って恐る恐る赤星さんに声を掛ける。