総長様は溺愛も暴走する
「肩なら一応、貸せると思います…。それに、あの、傷の手当もありますし…あ、ダメなら良いんですけれど、私の部屋になら救急箱があるので…」
しどろもどろになりながら、なんとか、「私の部屋に来ませんか…?」と言う。
まだ学校から戻って数十分程度だから、部屋から出てる人は少なそうだし…。
赤星さんは重大なことを悩むように額にシワを寄せて、少し悩んだ後、頷いた。
「頼む」
「はっ、はい…!」