総長様は溺愛も暴走する




「あそこは俺のお気に入りの場所。だからこそ、あいつらが罠張るのにちょうど良かったんだろうな…。
 俺の朝食に毒が入ってた。んで、それに気づいて逃げ込んだら…あいつらがいた。
 最初は30くらいで襲いかかってきて、全員返り討ちにしたんだが…毒でヤバくなった時に、ラスボスみたいに登場しやがった」




ど、毒…⁉




「致死性かどうかはわかんねぇけど、ヤバいと思ったときに金属バットかなんかで殴られて…気づいたら袋叩き、って感じだ。だから、お前が来てなかったら本当に危なかった」




そ、そんなに大変な状況だったんだ…

っていうか、毒って、もう大丈夫なのかな…?




「あ、赤星さんがご無事で何よりです…」



もう他に言えることがなくて、なんとか絞り出す。

だけど、赤星さんは眉根を寄せた。






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