総長様は溺愛も暴走する
「その呼び方、なんとかなんない?」
「え?」
「呼び方。赤星さんってヤツ」
「でっ、ですが…」
「敬語も」
矢継早に繰り出される注文に、私は目を白黒させる。
「あ、赤星くん…?」
「紅蓮」
「紅蓮、くん…」
「…まぁ、よし」
まだ不満そうだけど、このくらいか、と言わんばかりに目の端を緩めている赤星さん…じゃないっ、紅蓮くん。
なんでこんなに気楽に接してくれるようになったんだろう…?