愛しの彼女と総長様





「はい、それじゃあ初歌さんは今日からこの1年A組の所属になります!生徒たちにもある程度は伝えているから、早速入っちゃおうか!」

「は、はいっ」




先生がおしゃれな扉をガラガラと開いて、教室の中に入る。


私も続こうとするけど、足が震えてしまう。



…緊張する。

怖い。

どうしよう、もし上手くできなかったら…噛んだり転んだりして、笑いものになって…


そんな嫌な想像だけが膨らんでいく。




「大丈夫だよ、ほら、おいで」




先生が優しく手招きしてくれて、私は恐る恐る教室に足を踏み入れた。

< 5 / 21 >

この作品をシェア

pagetop