総長様は溺愛も暴走する
朱華の集会
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紅蓮くん、本当に寝ちゃった…。
グレーの髪を投げ出して、穏やかな寝息を立てるその姿は、ため息をつきたくなるぐらい美しい。
でも、どうしよう…。
寝ると言われた以上、起こすこともできなくて、私は勉強の予習をすることにした。
御伽乃学園は進学校だから、たくさん勉強しないとついていけないだろうし。
私は今日もらった教材を開いて、ノートに向き合った。
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