総長様は溺愛も暴走する





「な、なんでこんな大豪邸で…?」

「大豪邸?そんなすごくねぇだろ」




そう言いながら、紅蓮くんは迷うことなく堂々と大きな扉を押し開けて入る。

すると、お話の中でしか見たことのない風景が待っていた。




『おかえりなさいませ、ぼっちゃま』




一気に執事さんやメイドさんがこちらに向かって頭を下げる。




…ぼっちゃま?

え、誰が………紅蓮くん⁉



驚いて紅蓮くんを見上げると、彼は「ぼっちゃまって言うな」と呆れている。

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