総長様は溺愛も暴走する





「こ、ここ、紅蓮くんの家なの…⁉」

「ん?あー、そう。俺んち」




私はあんぐりと開いた口が塞がらなかった。

ぐ、紅蓮くん、こんなにお金持ちだったなんて…!




驚きのあまり動けなくなっていた私を引っ張って、紅蓮くんは階段を上っていく。

そして、何階か上の突き当りの部屋へと入った。



私が入って良いのか少し迷って、扉の前で立っていると、紅蓮くんは顔だけを出して私を誘った。




「何してんだ、来いよ」

「はっ、はいっ…!」




そっと私が中に入ると、複数人が一気に頭を下げた。


さっきの執事さんたちとは、またちょっと違うけれど…。



< 60 / 107 >

この作品をシェア

pagetop