総長様は溺愛も暴走する
「おー、幹部会始めるぞー…の前に、初歌に紹介しないとな」
「えっ?」
急に引き合いに出されて、思わず声を上げる私。
なぜか、ここに来ていた不良さんたちも、同じように驚いた顔をしていた。
「テル」
「はーい?」
間延びした返事をして私達の前に現れたのは、綺麗な金髪に苺色の瞳をした不良さん。
「朱華副総長の照彦です!お気軽にテルって呼んでね!君は〜…えっと〜」
「如月初歌ですっ…!よろしくお願いします…テルくん?」
「あ、敬語なくてもいいよ〜。よろしく〜」
ニコニコと笑うテルくんと握手を交わす。
いい人みたい…良かった…。