総長様は溺愛も暴走する





「ちなみに、今日紅蓮を襲撃した奴らも、浪花(ナニワ)の奴らってことが割れてるよ〜」




可愛らしい笑顔で、テルくんは紅蓮くんの絆創膏をつつく。


だけど、一瞬で影のある無表情になり、呟いた。




「毒、ねぇ…。ウチにそんな卑怯な真似するバカは…」




そこまで呟くと、紅蓮くんも額にシワを寄せる。



その表情を見て、テルくんはあっさりもとの笑顔に戻った。




「どうする?総長」





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