総長様は溺愛も暴走する
* * *
放課後、私は悠くんに連れられて、悠くんの部屋にお邪魔することになった。
「おじゃまします…!」
「ふふっ、どうぞー」
悠くんの部屋は綺麗に整頓されていて、深緑と白色で構成された部屋だった。
物があんまりあるわけじゃないけれど、質素って訳でもなく、木のフローリングに白くて丸いカーペットと深緑のカーテンが美しく写った。
「お茶しかないけど、大丈夫?あ、適当に座っておいてね」
「大丈夫だよ、お構いなく…!」
そんな会話をして、悠くんがキッチンに立っている間に、私は木製のローテーブルの側に座る。
なんだか、落ち着くなぁ…。
って、落ち着く…?