総長様は溺愛も暴走する



* * *



放課後、私は悠くんに連れられて、悠くんの部屋にお邪魔することになった。



「おじゃまします…!」

「ふふっ、どうぞー」




悠くんの部屋は綺麗に整頓されていて、深緑と白色で構成された部屋だった。

物があんまりあるわけじゃないけれど、質素って訳でもなく、木のフローリングに白くて丸いカーペットと深緑のカーテンが美しく写った。




「お茶しかないけど、大丈夫?あ、適当に座っておいてね」

「大丈夫だよ、お構いなく…!」




そんな会話をして、悠くんがキッチンに立っている間に、私は木製のローテーブルの側に座る。



なんだか、落ち着くなぁ…。




って、落ち着く…?



< 71 / 107 >

この作品をシェア

pagetop