君が嘘に消えてしまう前に
Prologue
少し視線を上げて周りを見回すと、そこら中に溢れている違和感のある笑顔、笑顔、笑顔。


作り笑い、愛想笑いが溢れる教室。

でも、クラスの誰もそれに気づいてない。
平然とお互いに嘘の笑顔を振りまきながら、いかにも楽しそうに話している。


でも、私には分かってしまうのだ。
…それが心からの笑顔じゃないことが。



< 1 / 46 >

この作品をシェア

pagetop