10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
18.強引なキス
私は冬馬さんと目が合ってしまって、思わず目線を逸らした。
(昨日、別れたばかりなのに気まづい⋯⋯いつからそこにいたの?)
すると、冬馬さんの存在に気がついた江夏君がすかさず彼に挨拶する。
「城ヶ崎副社長お疲れ様です。ファッションウィークも盛況だったみたいですね。『ブルーミング』の秋冬物もフェミニンさを残しつつエッジが効いてて、とてもかっこよかったです」
江夏君が昨日の緊迫したやりとりなどなかったように、さらりと挨拶した。
私は社会人と引きこもり歴10年の自分の差を見せつけられたようで恥ずかしくなった。
意を決して冬馬さんの方に向き直り挨拶をしようとした瞬間、見覚えのある女性が彼の方に駆け寄って来るのが分かった。
私の下着とキッコーロープを持って来てくれた秘書の女性だ。
「城ヶ崎副社長ー! ファッションウィークの打ち上げも参加せずに帰っちゃおうするなんて寂しいじゃないですか。せっかくだから、この後2人きりで打ち上げしません。今日の私は思いっきり乱れたい気分なんです!」
冬馬さんを誘惑するような視線で妖しく近づいて来て、擦り寄る彼女の姿を見て気分が悪くなった。
(昨日、別れたばかりなのに気まづい⋯⋯いつからそこにいたの?)
すると、冬馬さんの存在に気がついた江夏君がすかさず彼に挨拶する。
「城ヶ崎副社長お疲れ様です。ファッションウィークも盛況だったみたいですね。『ブルーミング』の秋冬物もフェミニンさを残しつつエッジが効いてて、とてもかっこよかったです」
江夏君が昨日の緊迫したやりとりなどなかったように、さらりと挨拶した。
私は社会人と引きこもり歴10年の自分の差を見せつけられたようで恥ずかしくなった。
意を決して冬馬さんの方に向き直り挨拶をしようとした瞬間、見覚えのある女性が彼の方に駆け寄って来るのが分かった。
私の下着とキッコーロープを持って来てくれた秘書の女性だ。
「城ヶ崎副社長ー! ファッションウィークの打ち上げも参加せずに帰っちゃおうするなんて寂しいじゃないですか。せっかくだから、この後2人きりで打ち上げしません。今日の私は思いっきり乱れたい気分なんです!」
冬馬さんを誘惑するような視線で妖しく近づいて来て、擦り寄る彼女の姿を見て気分が悪くなった。