10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
私はダイニングで江夏君とホワイトシチューを一緒に食べた。一口で分かるこだわり抜いた味。ホワイトシチューは明らかにルーから作っていて、野菜の切り方からも彼が料理が得意な人だと分かる。
「このシチュー凄く美味しい。江夏君、本当は家事得意でしょ」
私の言葉に江夏君が気まずそうに、ポツリポツリと語り出す。よく考えれば江夏君は何でも器用にこなすオールマイティーな人だった。一人暮らしをして家事が苦手なら、その苦手を潰していくストイックさも持っている。
「確かに家事は得意かも⋯⋯極めると再限がないところとか家事って奥深いよね。ごめん、俺、下心があって桜田さんに住み込みの家事代行を頼んだ。二人で一緒に住む内に愛情が芽生えて、結婚とかできれば最高だなとか考えちゃって⋯⋯」
「えっ? 下心というか、壮大な計画だね」
私は江夏君の下心の壮大さに笑ってしまった。
「そんなに可笑しい? でも、ドラマではお互いを知る内に情が芽生えて結婚してたんだよ」
江夏君がアワアワしながら説明してくる。
家事が不得意だと嘘をついても私一緒にいたがる彼を見て、また冬馬さんが嘘をついた理由を考え始めていた。
「このシチュー凄く美味しい。江夏君、本当は家事得意でしょ」
私の言葉に江夏君が気まずそうに、ポツリポツリと語り出す。よく考えれば江夏君は何でも器用にこなすオールマイティーな人だった。一人暮らしをして家事が苦手なら、その苦手を潰していくストイックさも持っている。
「確かに家事は得意かも⋯⋯極めると再限がないところとか家事って奥深いよね。ごめん、俺、下心があって桜田さんに住み込みの家事代行を頼んだ。二人で一緒に住む内に愛情が芽生えて、結婚とかできれば最高だなとか考えちゃって⋯⋯」
「えっ? 下心というか、壮大な計画だね」
私は江夏君の下心の壮大さに笑ってしまった。
「そんなに可笑しい? でも、ドラマではお互いを知る内に情が芽生えて結婚してたんだよ」
江夏君がアワアワしながら説明してくる。
家事が不得意だと嘘をついても私一緒にいたがる彼を見て、また冬馬さんが嘘をついた理由を考え始めていた。