10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
五分も経たない間に、アラビアンナイトに出てくる王子みたいな格好をした男性が部屋に入って来た。
王子なのか、石油王なのか分からないが大きな宝石のついた仕立ての良い服を着ていて如何にもなアラブの大富豪だ。
無言で私を眺めて舌舐めずりをする彼を気色悪く感じる。それでも、頼まれて請け負った職務をまずは全うしようと思った。
『小山内はしばらく席を外すそうです』
私の言葉にアラブの富豪は少し驚いた顔をする。
『慰み者にして良いと聞いていたが、言葉が喋れるのか。それならば、私の第三夫人にしてやっても良いぞ』
私は瞬時に父親に売られたのだと察する。慌てて扉の方に向かうも黒服のガタイの良い二人の男にに進路を塞がれていた。後ろのアラブの富豪は徐に服を脱ぎながら、近づいて来る。私は自分の身にこれから何が起こるのかを理解して恐怖で震えた。
「お願い! そこをどいて!」
必死に訴えるも黒服の二人は無表情で首を振る。
その時、突然扉が開いた。
王子なのか、石油王なのか分からないが大きな宝石のついた仕立ての良い服を着ていて如何にもなアラブの大富豪だ。
無言で私を眺めて舌舐めずりをする彼を気色悪く感じる。それでも、頼まれて請け負った職務をまずは全うしようと思った。
『小山内はしばらく席を外すそうです』
私の言葉にアラブの富豪は少し驚いた顔をする。
『慰み者にして良いと聞いていたが、言葉が喋れるのか。それならば、私の第三夫人にしてやっても良いぞ』
私は瞬時に父親に売られたのだと察する。慌てて扉の方に向かうも黒服のガタイの良い二人の男にに進路を塞がれていた。後ろのアラブの富豪は徐に服を脱ぎながら、近づいて来る。私は自分の身にこれから何が起こるのかを理解して恐怖で震えた。
「お願い! そこをどいて!」
必死に訴えるも黒服の二人は無表情で首を振る。
その時、突然扉が開いた。