10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
「大好きなんで、絶対に幸せにします」
「お前どうしたんだ。私に告白してないで、早いところ未来さんのところに行きなさい。母さんが冬馬が恋をして少し変になってると聞いたが、大分可笑しくなってるな」
 父はかなりツボにハマってしまったらしく、爆笑している。
 俺は自分が嬉しさのあまり敬語になってしまった事や、父に告白してしまった事に気がつき恥ずかしくなった。

 深く頭を下げて社長室を出る。
「やったー! 結婚だ!」
 ガッツポーズした俺を父の社長秘書が未確認生物を発見したような目で見ていた。


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