10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
「冬馬さん、27歳で、アメリカで生まれた方だったんですね?」
「そうだよ。7歳までニューヨークにいた。未来は、もっと俺に興味を持って!」
「年齢も生まれた場所も気にならないくらい、冬馬さんに興味持ってますよ」
署名が終わると冬馬さんは私をぎゅっと抱きしめてきた。
「ありがとう。未来! 世界一幸せにするって約束する」
「今でも十分幸せですよ。冬馬さんのおかげです」
「俺も未来のおかげで幸せ。婚姻届は明日俺が出しておくね」
「⋯⋯お願いします」
冬馬さんは忙しいだろうし私が区役所に出しに行くと言おうとしたが、明日は高卒認定試験であることを思い出した。
そして、冬馬さんは一つ空いた証人欄をきっと母親に頼みに行くのだろう。
(「お母さん、私、結婚するよ。家族ができるよ」)
心の中で私は母、桜田美亜に結婚報告した。
「そうだよ。7歳までニューヨークにいた。未来は、もっと俺に興味を持って!」
「年齢も生まれた場所も気にならないくらい、冬馬さんに興味持ってますよ」
署名が終わると冬馬さんは私をぎゅっと抱きしめてきた。
「ありがとう。未来! 世界一幸せにするって約束する」
「今でも十分幸せですよ。冬馬さんのおかげです」
「俺も未来のおかげで幸せ。婚姻届は明日俺が出しておくね」
「⋯⋯お願いします」
冬馬さんは忙しいだろうし私が区役所に出しに行くと言おうとしたが、明日は高卒認定試験であることを思い出した。
そして、冬馬さんは一つ空いた証人欄をきっと母親に頼みに行くのだろう。
(「お母さん、私、結婚するよ。家族ができるよ」)
心の中で私は母、桜田美亜に結婚報告した。