10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
29.鬼畜社長(冬馬視点)
ついに俺は未来と結婚するチケットを手に入れた。早速、牽制する意味で俺は江夏爽太を『ブルーミング』の副社長室に呼んだ。
扉をノックすると、江夏爽太が俺を見て営業スマイルを浮かべる。俺と彼との間には色々あったのに、全く何事もなかったように振る舞う彼は曲者だ。
「城ヶ崎副社長、ご無沙汰しております」
「江夏さん、今日はわざわざ弊社まで足を運んでくれてありがとう。まずは、未来が刺されそうになったのを守ってくれたお礼を言わせてくれ」
「いえ、当然です。彼女は俺にとって大切な方なので」
俺の中で非常階段で未来を抱きしめていた時の江夏爽太のヒーロー面が蘇る。
「それから、この間は熱がある未来を実家まで送ってくれてありがとう」
「城ヶ崎副社長に感謝される事ではありません。俺が彼女を守りたくてした事です」
めちゃくちゃ生意気な事を言われてカチンと来た。しかし、彼は俺にとって既に敵ではない。一撃で倒せる武器を俺は持っている。
(やはり、コイツを証人に選んで正解だ)
「今度社長に就任されるということでおめでとうございます。それと、札幌異動の件白紙にして頂きありがとうございます」
扉をノックすると、江夏爽太が俺を見て営業スマイルを浮かべる。俺と彼との間には色々あったのに、全く何事もなかったように振る舞う彼は曲者だ。
「城ヶ崎副社長、ご無沙汰しております」
「江夏さん、今日はわざわざ弊社まで足を運んでくれてありがとう。まずは、未来が刺されそうになったのを守ってくれたお礼を言わせてくれ」
「いえ、当然です。彼女は俺にとって大切な方なので」
俺の中で非常階段で未来を抱きしめていた時の江夏爽太のヒーロー面が蘇る。
「それから、この間は熱がある未来を実家まで送ってくれてありがとう」
「城ヶ崎副社長に感謝される事ではありません。俺が彼女を守りたくてした事です」
めちゃくちゃ生意気な事を言われてカチンと来た。しかし、彼は俺にとって既に敵ではない。一撃で倒せる武器を俺は持っている。
(やはり、コイツを証人に選んで正解だ)
「今度社長に就任されるということでおめでとうございます。それと、札幌異動の件白紙にして頂きありがとうございます」