10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
「52階なんですね。そんな高いところ行くのは初めてです」
人生で一番高い場所に行ったのは小中学校の5階建ての校舎の5階だ。
上の液晶を見ていると、どんどん階層の表示が上層階になっていってその早さに驚く。
「高所恐怖症?」
「ちょっと怖いけれど、冬馬さんがいるから大丈夫です」
私は彼が握ってくれている手を強く握り返した。
最上階の52階に到着すると、部屋が1つしかない。
(ペントハウス?ってやつだよね)
貧乏で天涯孤独になった私と、明らかに高そうなスーツに身を包みペントハウスで暮らす冬馬さんが付き合っている事にますます疑問が湧く。
「冬馬さん! 鍵、開けてみて良いですか?」
「ふふっ、どうぞ!」
手渡された鍵はギザギザしてなくて、私の見た事ない形状のものだった。
1人の時にちゃんと開けられるか不安で、彼にやり方があっているか確認して貰おうと思った。
2箇所ある穴に、鍵を緊張しながら刺して回すと扉を開ける事に成功した。
「やった、開いたきましたよ! 冬馬さん!」
「どうぞ入って、可愛いお姫様」
扉を抑えながら彼が部屋の中にエスコートしてくれる。
人生で一番高い場所に行ったのは小中学校の5階建ての校舎の5階だ。
上の液晶を見ていると、どんどん階層の表示が上層階になっていってその早さに驚く。
「高所恐怖症?」
「ちょっと怖いけれど、冬馬さんがいるから大丈夫です」
私は彼が握ってくれている手を強く握り返した。
最上階の52階に到着すると、部屋が1つしかない。
(ペントハウス?ってやつだよね)
貧乏で天涯孤独になった私と、明らかに高そうなスーツに身を包みペントハウスで暮らす冬馬さんが付き合っている事にますます疑問が湧く。
「冬馬さん! 鍵、開けてみて良いですか?」
「ふふっ、どうぞ!」
手渡された鍵はギザギザしてなくて、私の見た事ない形状のものだった。
1人の時にちゃんと開けられるか不安で、彼にやり方があっているか確認して貰おうと思った。
2箇所ある穴に、鍵を緊張しながら刺して回すと扉を開ける事に成功した。
「やった、開いたきましたよ! 冬馬さん!」
「どうぞ入って、可愛いお姫様」
扉を抑えながら彼が部屋の中にエスコートしてくれる。