10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
私は引き出しを開けながら、ある事に気が付く。
「あれっ?」
「どうした? 何か足りないものがあった?」
「下着をどこにしまったのか、分からなくて」
「し、下着? あっ、忘れてた」
「忘れてた?」
「実は3月末に引っ越して来たばかりで、買い揃える前に未来が入院しちゃって⋯⋯」
私は引っ越しをした事がないが、引っ越す度に下着は新調するものらしい。
そして、母が亡くなったのが3月頭なのに3月末には彼と同棲を始めているという事実に改めて驚いた。
目の前にいる冬馬さんは本当に素敵な人で、私が彼に恋に落ちる理由はあっても彼が私に恋に落ちる理由はなさそうだ。
「私、買ってきます」
ネガティブ思考を何とかしたくて、出かけようと思ったたら冬馬さんからストップが掛かった。
「いや、秘書に持って来させるから。Dの65で良いよね?」
私は冬馬さんが自分のブラのサイズまで知っている事に恥ずかしくなり、熱くなる頬を隠すように頷いた。冬馬さんがどこかに電話を掛けている。
(同棲しているんだものね⋯⋯そう言うサイズも知られているものなのかな⋯⋯何だか恥ずかしい⋯⋯)
「あれっ?」
「どうした? 何か足りないものがあった?」
「下着をどこにしまったのか、分からなくて」
「し、下着? あっ、忘れてた」
「忘れてた?」
「実は3月末に引っ越して来たばかりで、買い揃える前に未来が入院しちゃって⋯⋯」
私は引っ越しをした事がないが、引っ越す度に下着は新調するものらしい。
そして、母が亡くなったのが3月頭なのに3月末には彼と同棲を始めているという事実に改めて驚いた。
目の前にいる冬馬さんは本当に素敵な人で、私が彼に恋に落ちる理由はあっても彼が私に恋に落ちる理由はなさそうだ。
「私、買ってきます」
ネガティブ思考を何とかしたくて、出かけようと思ったたら冬馬さんからストップが掛かった。
「いや、秘書に持って来させるから。Dの65で良いよね?」
私は冬馬さんが自分のブラのサイズまで知っている事に恥ずかしくなり、熱くなる頬を隠すように頷いた。冬馬さんがどこかに電話を掛けている。
(同棲しているんだものね⋯⋯そう言うサイズも知られているものなのかな⋯⋯何だか恥ずかしい⋯⋯)