10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
 冬馬さんの秘書の方の声だろう。

『もう、副社長ってば、私には飽きたって言ってたのに新居に呼んでくれるなんて嬉しいですう。ブラとショーツのセットを50着も持って来させて、今日はどんなプレイをするんですか?』

『うるせえな。もう、仕事以外で話し掛けるなって言っただろう。はい、ご苦労様、もう帰って』
 聞いた事のないような冬馬さんの冷たい声が聞こえてきて驚いてしまう。

 もしかしたら、下着を買って来いなどとパワハラな命令をして部下と揉めているのかもしれない。私は包丁を置いて、玄関の方にご挨拶に伺う事した。
 
 

 
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