10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
4.私にこんな素敵な彼氏ができるなんて!
玄関に向かう扉を開けると、振り向いた冬馬さんが驚いたような顔をした。
「城ヶ崎がいつもお世話になっております。私用のものの買い物を頼むなど非常識なお願いをしてしまい申し訳ございません」
「えっと⋯⋯誰? 今日は3Pってこと? 亀甲縛りできるようにロープも買ってきたよ」
私を見た秘書の方はモデルのように高身長で目鼻立ちのはっきりした美人な方だった。私に下着が入っただろう紙袋と、ロープを渡してくる。
私は紙袋とロープを受け取った。
「お気遣いありがとうございます。キッコーロープも確かに受け取りました」
「未来、あっ、あのさ⋯⋯ちょっと、仕事の話もあるから中に入っててくれる?」
冬馬さんが心底困ったような顔をした。
「すみません。失礼します」
社会人経験がない自分が恥ずかしい。
余計な邪魔をしてしまったようで、私は慌ててキッチンに戻った。
私に話を聞かれないように、玄関扉の外に出たのか声が聞こえなくなった。
秘書の方と社外秘の機密事項を話しているのだろう。
程なくして料理が完成し並べるために食器を探す。
「城ヶ崎がいつもお世話になっております。私用のものの買い物を頼むなど非常識なお願いをしてしまい申し訳ございません」
「えっと⋯⋯誰? 今日は3Pってこと? 亀甲縛りできるようにロープも買ってきたよ」
私を見た秘書の方はモデルのように高身長で目鼻立ちのはっきりした美人な方だった。私に下着が入っただろう紙袋と、ロープを渡してくる。
私は紙袋とロープを受け取った。
「お気遣いありがとうございます。キッコーロープも確かに受け取りました」
「未来、あっ、あのさ⋯⋯ちょっと、仕事の話もあるから中に入っててくれる?」
冬馬さんが心底困ったような顔をした。
「すみません。失礼します」
社会人経験がない自分が恥ずかしい。
余計な邪魔をしてしまったようで、私は慌ててキッチンに戻った。
私に話を聞かれないように、玄関扉の外に出たのか声が聞こえなくなった。
秘書の方と社外秘の機密事項を話しているのだろう。
程なくして料理が完成し並べるために食器を探す。