10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
私の何気ない発言は、私が記憶を失って苦しんでいるだろう彼に対して失礼過ぎる。
ベッドに連れて行かれ、バスローブを肌けさせられる。
死ぬ程恥ずかしいが、必死に耐えた。
冬馬さんが沢山背中に口付けをしてくるが、彼のようなセレブでも「唾をつけておけば治る」的な民間療法をするらしい。
「私の傷、まだそんなに残ってます?」
「ごめん、今、化膿止め塗るね」
彼が傷跡があるだろう場所に化膿止めを塗る。
そのクリームが思いの外、熱くてビクついてしまった。
私の震えに気がついたのか、彼が後ろから抱きついてくる。
「未来は本当に可愛いな」
痛々しい傷跡が残っているだろう私を気遣うような冬馬さんの言葉に胸が熱くなった。
「冬馬さん、何も思い出せなくて本当にごめんなさい。良ければ私たちの出会いを教えてく来れますか」
「⋯⋯」
一瞬、彼の戸惑いが伝わってきた。
私は肌けたバスローブを丁寧に着直して、彼に向き直る。
カッコよくて、優しくて、彼が私の彼氏なんて現実とは思えない。
セレブな彼と、人生詰んだような私がどうしたら出会えるのかが気になった。
ベッドに連れて行かれ、バスローブを肌けさせられる。
死ぬ程恥ずかしいが、必死に耐えた。
冬馬さんが沢山背中に口付けをしてくるが、彼のようなセレブでも「唾をつけておけば治る」的な民間療法をするらしい。
「私の傷、まだそんなに残ってます?」
「ごめん、今、化膿止め塗るね」
彼が傷跡があるだろう場所に化膿止めを塗る。
そのクリームが思いの外、熱くてビクついてしまった。
私の震えに気がついたのか、彼が後ろから抱きついてくる。
「未来は本当に可愛いな」
痛々しい傷跡が残っているだろう私を気遣うような冬馬さんの言葉に胸が熱くなった。
「冬馬さん、何も思い出せなくて本当にごめんなさい。良ければ私たちの出会いを教えてく来れますか」
「⋯⋯」
一瞬、彼の戸惑いが伝わってきた。
私は肌けたバスローブを丁寧に着直して、彼に向き直る。
カッコよくて、優しくて、彼が私の彼氏なんて現実とは思えない。
セレブな彼と、人生詰んだような私がどうしたら出会えるのかが気になった。