10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
「お休み、未来⋯⋯。明日、どうしても午前中休日出勤しなくちゃいけなくてさ、お昼には帰れると思うからデートしよ」
シーツ越しに彼の優しく甘い誘いを受けた。
♢♢♢
今日は土曜日だが、冬馬さんはスーツ姿に着替えて出勤だ。
本当は彼の事をもっと知りたいから、何の仕事をしているのか聞きたい。
でも、それは私が彼の事を忘れているという事実を彼に想起させてしまう。
(副社長って言われてた気がするけど⋯⋯)
「今日の朝食も美味しかった。昨晩は未来も食べたかったな⋯⋯」
玄関までお見送りをする時に言われた言葉に、私は思わず俯いてしまった。
「ごめん、そんな顔させたかったんじゃないんだ。もう、言わないから⋯⋯やばい、今から未来とのデートが楽しみで仕事行きたくないわ」
彼に気を遣わせてしまい本当に申し訳ない気がしてきた。
「私、お昼作って待っていますね。冬馬さんお昼は何を食べたいですか?」
「えっ? 作ってくれるの?」
冬馬さんが驚いた顔をしている。
デートと言っていたから外食予定だったのかもしれない。
でも、お世話になっているので、少しでも彼の役に立ちたい。
シーツ越しに彼の優しく甘い誘いを受けた。
♢♢♢
今日は土曜日だが、冬馬さんはスーツ姿に着替えて出勤だ。
本当は彼の事をもっと知りたいから、何の仕事をしているのか聞きたい。
でも、それは私が彼の事を忘れているという事実を彼に想起させてしまう。
(副社長って言われてた気がするけど⋯⋯)
「今日の朝食も美味しかった。昨晩は未来も食べたかったな⋯⋯」
玄関までお見送りをする時に言われた言葉に、私は思わず俯いてしまった。
「ごめん、そんな顔させたかったんじゃないんだ。もう、言わないから⋯⋯やばい、今から未来とのデートが楽しみで仕事行きたくないわ」
彼に気を遣わせてしまい本当に申し訳ない気がしてきた。
「私、お昼作って待っていますね。冬馬さんお昼は何を食べたいですか?」
「えっ? 作ってくれるの?」
冬馬さんが驚いた顔をしている。
デートと言っていたから外食予定だったのかもしれない。
でも、お世話になっているので、少しでも彼の役に立ちたい。