10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
「流石に大学の費用を冬馬さんにお願いするのは申し訳ないです」
「なんで? 俺たち結婚するんだよ。行きたい学部とかないの?」
「もし、大学に通うなら、法学部に行きたいです」
迷いのない彼女の瞳から目が離せなくなる。
「法律に興味があるの?」
「私、検事になりたいと思ってます」
一瞬、頭の中に沢山「?マーク」が浮かんだ。彼女は俺と結婚すると言ってくれたはずなのに検事になりたいと言っている。
「なんで、検事になりたいのかな?」
検事の知り合いがいるが、2年に1回くらいの頻度で転勤している。彼女が俺との将来を実は想像してないのではないかと不安になった。
「人を騙したりする悪い人間に相応の罰を与えたいんです。子供っぽい理由ですよね」
彼女の言葉に心臓が止まりそうになる。
「人を騙すのは良くないよね⋯⋯」
俺が消え入りそうになりながら吐いた言葉に頷くと彼女は続けた。
「やはり、一刻も早く働きたいので大学進学ではなく予備試験を受けようかと思います。合格すれば司法試験の受験資格が得られるので」
「なんで? 俺たち結婚するんだよ。行きたい学部とかないの?」
「もし、大学に通うなら、法学部に行きたいです」
迷いのない彼女の瞳から目が離せなくなる。
「法律に興味があるの?」
「私、検事になりたいと思ってます」
一瞬、頭の中に沢山「?マーク」が浮かんだ。彼女は俺と結婚すると言ってくれたはずなのに検事になりたいと言っている。
「なんで、検事になりたいのかな?」
検事の知り合いがいるが、2年に1回くらいの頻度で転勤している。彼女が俺との将来を実は想像してないのではないかと不安になった。
「人を騙したりする悪い人間に相応の罰を与えたいんです。子供っぽい理由ですよね」
彼女の言葉に心臓が止まりそうになる。
「人を騙すのは良くないよね⋯⋯」
俺が消え入りそうになりながら吐いた言葉に頷くと彼女は続けた。
「やはり、一刻も早く働きたいので大学進学ではなく予備試験を受けようかと思います。合格すれば司法試験の受験資格が得られるので」