10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
「どんな素敵な子を薦めても首を縦に振らなかった冬馬が自分から結婚したいと言う子を連れて来たのだもの。私も楽しみにしてたわ。ただ、どんな子なのか前もって教えてくれないから心配になるのよ。出身大学とか、お父様は何のご職業をしてらっしゃるとか教えてくれても良いじゃない」
母は恵まれた生まれもあり、そこまで学歴や生まれでマウントをとるような品のない人間ではない。人を家柄だけで見定めたり評価したりせず、内面を見るタイプの人だ。
だから、未来と結婚したいと説得する事において母を壁だとは感じていなかった。それでも未来が今時珍しい中卒で、あの悪名高き小山内進の隠し子だと教えたら震え上がって不安になるだろう。だから、何も教えず未来と両親を会わせたかった。学歴も血筋も気にならなくなるくらい魅力のある子だと先に知って欲しかったからだ。
「未来は、人を変えてしまう力がある素敵な子だよ」
「未来さん、英語は話せるの? 来年からニューヨークと東京本社の2社体制になるじゃない。お父様が5年は冬馬にニューヨーク本社を任せたいって言ってたわよ」
母は恵まれた生まれもあり、そこまで学歴や生まれでマウントをとるような品のない人間ではない。人を家柄だけで見定めたり評価したりせず、内面を見るタイプの人だ。
だから、未来と結婚したいと説得する事において母を壁だとは感じていなかった。それでも未来が今時珍しい中卒で、あの悪名高き小山内進の隠し子だと教えたら震え上がって不安になるだろう。だから、何も教えず未来と両親を会わせたかった。学歴も血筋も気にならなくなるくらい魅力のある子だと先に知って欲しかったからだ。
「未来は、人を変えてしまう力がある素敵な子だよ」
「未来さん、英語は話せるの? 来年からニューヨークと東京本社の2社体制になるじゃない。お父様が5年は冬馬にニューヨーク本社を任せたいって言ってたわよ」