10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
「人を好きになるのに、語学力チェックなんかしないでしょ。ニューヨークの話は今日は出さないでくれる? 彼女も日本でやりたい事があるから」
俺の言葉に母が驚いたように目を丸くした。ふと、未来さえ良ければ彼女をニューヨークに連れて行きたいと思った。大学もコロンビアなど良い大学が沢山あるし、ロースクールに通ったりもできる。何より俺の過去の女関係がバレるリスクがほぼなくなる。
時計を見ると、もう予定時刻より10分以上過ぎている。
(未来! 何かあったんじゃ!? また、倒れた?)
一瞬、彼女が記憶を取り戻して、俺に呆れてここに現れない可能性を考えた。
それはないと、色々な彼女を見てきた俺には分かった。
もし、記憶を取り戻したら、彼女はまず黙って消えたりせずに俺を糾弾しにくるだろう。
酷く軽蔑したような瞳で、なぜ自分を騙したのかと俺を責め立てるに違いない。
(本当に扱い辛い女だな⋯⋯もっと簡単な女ならとっくに落とせてたのに)
俺の言葉に母が驚いたように目を丸くした。ふと、未来さえ良ければ彼女をニューヨークに連れて行きたいと思った。大学もコロンビアなど良い大学が沢山あるし、ロースクールに通ったりもできる。何より俺の過去の女関係がバレるリスクがほぼなくなる。
時計を見ると、もう予定時刻より10分以上過ぎている。
(未来! 何かあったんじゃ!? また、倒れた?)
一瞬、彼女が記憶を取り戻して、俺に呆れてここに現れない可能性を考えた。
それはないと、色々な彼女を見てきた俺には分かった。
もし、記憶を取り戻したら、彼女はまず黙って消えたりせずに俺を糾弾しにくるだろう。
酷く軽蔑したような瞳で、なぜ自分を騙したのかと俺を責め立てるに違いない。
(本当に扱い辛い女だな⋯⋯もっと簡単な女ならとっくに落とせてたのに)